築古住宅にあるドアってやっぱり古臭い感じがしますよね。
古民家風が好みなら味があっていいのですが、今時のオシャレな感じにイメージチェンジしたいと思いペイントしてみました。
ただ下処理をせずペンキを塗装するだけでは、上手く色が出ず、すぐに剥がれてしまうことが多いです。
今回は、プリント合板という木目調に印刷された物を合板に貼り付けたツルツルしたドアへの塗装の仕方をわかりやすく説明していきます。
塗装前のドア
50年前となるとこういったドアが主流だったのかと思うほど多くないですか。
大きめのすりガラスが入り、高さはなく横幅が大きくなっています。
表面は木目調のプリント合板になっています。
今回はこちらのドアを塗装していきます。
塗装に必要な道具
塗装をするのに最低必要な道具は
- 刷毛
- ローラー
- 塗料入れバケツ
- マスキングテープ
- マスカー
- ブルーシート
これだけは用意したほうがいいです。
セット販売もあるので一つ購入していると便利です。
今回は初めて、ペットボトルの底をカットしてインク入れにしてみました。
これなら洗うことなく終了時は捨てることができます。
その他用意したものは
- 新聞紙
- サンドペーパー
塗装前の下処理
塗装をしやすくする為に、蝶番を外しドアを取り外します。また塗装がしやすいようにドアノブや金具類を外しておきます。
表面がツルツルなので、サンドペーパーで全体的に軽く傷をつけていきます。
傷をつけなくても塗れないこともないですが、傷があるほうが塗装面が増える為に密着性が強くなります。
塗装前のマスキング
マスキングを綺麗にできるかどうかで塗装の出来栄えが変わってきます。
とても重要な工程で一番集中する必要があります。
いつも集中力が切れて雑になりがちなので今回は慎重に進めました。
特に角の部分は丁寧にする必要があります。定規やヘラを使うときれいにカットができます。
またマスキングテープをしっかりと全箇所押さえつけて、浮いた状態がないようにしましょう。
浮いた箇所から塗料が染みこんでくるので注意が必要です。
マスキングテープが貼れたら、マスカーを貼り塗りたくない場所を保護しておきます。
部屋の中で塗装する場合は、壁や床に塗料が付かないようにマスキングテープとマスカーを使って壁を保護し、ブルーシートを使って床を保護しておきます。
プライマー塗装
プリント合板に直接塗料を塗ってもすぐにはがれてしまうことがほとんどです。
なので今回はミッチャクロンというプライマーを下地として使用します。これを下地として使用すると塗料の密着性が高まります。
液体もありますが、スプレー式が便利ですよ。
厚塗りする必要はありません。軽くまんべんなく吹き付けてOK。
気温にもよりますが、乾燥に1時間はかけてください。
プライマーについての詳細を記載した記事もあるのでこちらもご覧ください。
ペンキ塗装
今回使用した塗料は水性艶消しのパリジャンブルー0.2Lです。
最小の0.2Lは扉の2面分ぴったりでした。厚塗りしていると厳しいかも。
残すのが嫌だったのでこれで良かったと思います。
いつものように、塗料が缶の縁に付かないようにマスキングテープでVの字に貼り付けます。
塗料を容器に移したらすぐにマスキングテープを外せば縁が汚れることなくフタをすることができますよ。
刷毛で塗装したけど広い面はローラーを使ったほうが早くて綺麗にできたかもしれません。
でも乾燥するとまだらな感じはなくなるので安心してもいいですね。
一面を1時間ほど乾燥させた後にもう一面を塗ります。乾燥する前にドアを動かすと塗装面が剥がれる可能性があるのでしっかり乾燥させることをお勧めします。
ただ5分程でマスキングテープをはずしましょう。長時間放置後の除去では、塗料がマスキングテープにくっついて一緒に剥がれる可能性があります。
両面塗り終えたら1~2時間は乾燥させましょう。
私の場合は、塗料をしっかり安定させる為に一晩乾燥させて翌日ドアノブ等を取付けました。
ドア取り付け
最後の難関はドアの取り付けです。
最新の蝶番であれば取り付けも簡単ですが、今回はもともとついていた蝶番を使用。
ドアを浮かせた状態で取り付ける為にドアの下に新聞紙を挟めて高さを微調整していきます。
ネジ穴に蝶番がうまく合わさったのを確認し取り付け。これはさすがに奥さんの手を借りるしかなかったです。
Before-After
ドアノブはそのまま取り付け、ゴールドでいい感じです。
ただ正直もう少し暗い感じをイメージしていたんだけどなあ…
塗装によるイメージチェンジは簡単にできます。
水性塗料なのでそのまま水性塗料で上塗りも可能。もしかしたらまた上塗りで変えてるかも…