既製品の洗面台を長年使用していると、プラスチックの色褪せ、ボタンカバーの破損やべニア材で出来た収納スペースの劣化が目立ってきませんか?
機能的に問題なくても毎日使用する洗面台が綺麗でないと、朝から気分も乗らないですよね。
新しい既製品に交換するのもいいけど、気に入った物にするとかなり高額になります。
そこで今回は、洗面台を自作することにしました。
洗面台は木材で自作し、洗面ボールと水栓はお店で使用するようなおしゃれな物を購入。
製作期間は休日のみの作業だったとこもあり約1か月。
費用は洗面台一式、洗面室塗装や小物も含め約5万円です。
既製品を購入するよりかなり節約出来たかなと思います。
自作で洗面台のリフォームを検討中の方の参考になれば幸いです。
既製洗面台の撤去は別記事にしています。必要ならこちらも参考にしてみてください。
洗面台の天板作り
使用木材は硬くて湿気に強い檜を使用。値段は安く、なんといっても香りが好きです。
洗面台を設置するスペースが狭いので、天板は96cm×40cmと小さめです。
高さは洗面台のみで75㎝と高めに設定。
腰痛防止!
檜材の並べ方
1×4材を5枚使用しダボ継ぎをして天板を作成。5枚の並べ方は木表と木裏を交互にします。
それぞれの木材が反っても交互に反れば全体的に平面に近づくのではないでしょうか。
間違えないように並び順をメモしておきましょう。
面取り部分をカット
木材の角が丸く面取りされています。このままだと接合部が凹んでしまうので2~3㎜を丸ノコでカットします。
両端をカットした後では接合部にくぼみがなくなり平面になっていることがわかります。
ダボ穴開け
8㎜×40㎜のダボを使用するので幅8㎜、深さ22㎜のダボ穴を接合部に4か所開けます。
穴開けは先ず板の片面だけ開け、もう片面はダボマーカを使用しました。
今回使用したダボ穴開けに使用した工具についてはこちらの記事にありますので合わせて確認下さい。
隣り合わせる板のダボ穴位置を決める為にダボマーカーを使用します。
ダボマーカを先ほど開けた穴に差し込み、隣り合わせの板を押し付けるとダボマーカの先端が刺さり穴を開ける場所を教えてくれます。
この小さな穴をもとに再度ドリルで残りのダボ穴を開けます。
各板をダボ継ぎ
すべてダボ穴を開け終えれば、接合面に木工ボンドを塗りダボ穴にダボを入れ5枚の板を接合していきます。
5枚をダボ継ぎしクランプで固定した後は1日放置。
クランプはいろいろ種類あったらいいですよね。特に60㎝以上のクランプは便利です。
天板補強
天板の強度増と反り防止の為、裏に2×4材を利用してビス止めしました。中2本は2×4材を半分にカットしています。
天板の予定寸法にカット
天板の大きさが96㎝×40㎝になるように丸ノコを使ってカットします。
木部補修
きれいな檜材を選んだのですが、少しはボロボロになった節が存在します。こんな時は、パテ埋めしておきましょう。
やわらかくなっているので、きれいに取り除いておきます。
残っていた木工パテが少し色が濃いかったけど、乾燥させて研磨すれば目立たなくなります。
ホルソーで穴開け
ホルソーを使用して排水管用63㎜と水栓用32㎜の穴開けをします。
天板表面を研磨
ランダムサンダー粒度240を使って表面を滑らかにしていきます。
ランダムサンダーはとても作業が楽です。DIYには持っておきたい道具のひとつ。
ランダムサンダーについて興味があればこちらも合わせてお読みください。
天板をニスで保護
天板製作の最終段階です。
つや消し水性ウレタンニスでピカピカにしていきます。檜の雰囲気を残す為にクリヤーを使用。
- 刷毛を使って薄めに一度塗り
- 乾いたら400番のサンドペーパーを軽くかける
- 2度塗り後に同じく400番サンドペーパーがけ
- 3度塗り後にサンドペーパー1000番でツルツルにしてみました。
洗面台の脚部作り
出来上がりはこんな感じです。
脚部には檜の2×4材と1×4材を使用します。
脚部もダボ継ぎで組み立てます。
ダボ穴開け
2×4材を1×4材でダボ継ぎする為、ダボ穴開けです。
ダボと木工ボンドで2脚組み立てます。
脚部と天板もダボ継ぎします。
仮組み立て
仮で組み立ててみました。
天板と脚部はダボ継ぎするのですが、ボンドはつけず取り外しが出来るようにします。
脚部も保護の為に水性ウレタンニスクリアーを2度塗りしておきます。
洗面室壁面塗装&コンセント設置
洗面台だけでなく狭い洗面室も模様替えします。
壁面塗装
4面白で模様が入った壁紙が貼られており、張り直しも考えましたが、値段を考えるとペイントが断然安上がりです。
壁紙にペイント出来るの?
大丈夫です。壁紙に相性の良いペンキが売られていました。
洗面台がある面は【ポーラナイト】というグレー系でペイント。
残り3面は【しだれ桜の思い】という桜色でペイント。
コンセント設置
既製品の洗面台に2個口コンセントが付いていますが撤去すると、壁の中から1個口コンセントが現れるだけです。
これを2個口コンセントに付け替え、壁に取り付けます。これは電気工事士免許が必要になります。
ゴールドのカバーは100均です。
洗面ボウルと水栓の設置
こだわったのは深さのある洗面ボウルでした。水撥ねを出来るだけ避けたかったから。
で選んだのはセットで格安のおしゃれ洗面ボウルと水栓セット。
先ずは洗面台を設置。ちなみに右のホースはお風呂から洗濯機につながっています。
水栓は正面でなく、あえて斜め右に設置。なかなか使い勝手はいいです。
セット内にあった排水管Sパイプは長さが足りず追加購入。U管もSパイプの購入に合わせて追加購入。
セット内にあったU管と追加購入したSパイプとの接合では水漏れしました。
水栓は少し安っぽい感じがしていたのでちょうどよかったかな。
洗面ボウル、混合水栓設置詳細は別記事にしています。こちらも参考にしてみて下さい。
洗面台の棚作り
棚は2段で檜1×4材を使い、取り外しが出来るように載せているだけです。
縦長なプラスチックボックスを数個置き引き出し可能にします。
鏡、ライトを設置して完成
丸形鏡にレトロ感のあるライトがお気に入りです。
水撥ねがある部分はタイルシールを貼っています。
このシールはペイント先には不向きで剥がれやすいです。きれいに剥がせるようにマスキングテープを壁に貼ってから両面テープを使って貼りました。
棚の全面は100均の突っ張り棒と布で目隠し。
洗面室リフォーム費用詳細
購入当時と金額相違が発生している可能性があります。
- 檜材 3000円【1×4、2×4材】
- ダボ40本 548円
- 混合水栓+洗面ボウル 14999
- Sパイプ790 3938円
- U管 3000円
- コンセントプレート 415円
- ペンダントライト 3990円
- LEDフィラメント 699円
- 水性ウレタンニス 1790円
- ペンキ 2970円×2
- モザイクタイルシール 4300円
- 丸形壁掛けミラー 3590円
合計46209円
時間はかかりましたが、出来上がりに満足しており達成感もあります。
金額も許せる範囲じゃないですか?既製品を購入して設置依頼すると軽く10万ぐらいはかかるかもしれませんね。
計画時には不安でいっぱいでしたが、素人でもなんとかなるものです。これからDIYでリフォームを検討中の方に参考になれば幸いです。