古くなった洗面化粧台は素人でも撤去出来るのかな?
新しい洗面台に交換したいと思っていて、撤去を自分でやりたいと思う人も少なからずいるんじゃないかな。
大丈夫です!素人でも撤去可能です。素人の私にも出来ました。
一般的な洗面化粧台は、
- 鏡がついている棚
- ホーローボウル部
- 扉タイプのキャビネット部
で構成されています。
いくつか方法はありますが、その中でも木製のキャビネット部を解体し撤去することを選択しました。
始める前は不安ばかりでしたが、それほど難しくなくすんなりと解体するとこが出来ました。
私は一人で出来ましたが、重量があるものなのでそれなりの力がいるのも事実です。2人以上で作業することをお勧めします。
今回撤去した洗面化粧台はこちらです。
ノーリツ洗面化粧台 型式:LSB-70JWN1
化粧台撤去前の準備
安全に作業する為にいくつか準備が必要になります。
工具類を用意する
今回の撤去の為に追加購入したものを含め5つ用意しました。
- 電動ドライバー
- ウォーターポンププライヤー
- バール(45㎝)
- バケツ
- 軍手
電動ドライバー
電動でなくても出来ないことはないけれど、あったほうが作業がスムーズに進みます。
洗面化粧台を設置する時、専門業者はまず間違いなく電動ドライバーかインパクトドライバーを使用しているはず。
これらで絞められたネジは強く締められているので手動でネジを緩めるにはかなりの力が必要です。
素人におすすめは電動ドライバーですね。
スピード調整がしやすいのでネジ山が潰れるリスクも少なくなります。
ちなみに私が今回使った電動ドライバーです。振動ドリルにもなるコスパのよいおすすめドリルです。
ウォーターポンププライヤー
ウォーターポンププライヤーは必須ですね。
止水栓と給水、給湯管をつなぐ部分と排水管の接続部に使います。ペンチでは難しいです。
とても便利なので、出来れば2つ持っておくことをおすすめします。
バール
キャビネット部を解体するために使います。今回このために初めて45㎝のバールを購入しました。
家を解体するレベルなら60㎝はほしいところですが、45㎝で十分です。
バールがあれば簡単に解体出来ます。
これも一家に一個はもっておきたい工具と感じました。
軍手、バケツ
ケガ防止のためのに軍手は用意したほうがいいです。
バケツは給水、給湯管と排水管を外すときに漏れ出る水を受ける為に使います。
給水、給湯を止める
作業を開始する前に必ず止水栓で給水、給湯を止めましょう。
止水栓の場所は洗面化粧台のキャビネット内にあります。
湯と水のハンドルを2つとも右回りにしっかり回すと止まります。通常右の止水栓が【水】、左が【湯】になっています。
水、湯が出ないことを確認出来ればOKです。
止水栓がハンドルタイプでなくマイナスドライバーで回すタイプもありますが、基本右回りで止水します。
家全体の水を止める元栓もありますが、止水栓だけで撤去は可能です。
化粧台の撤去
ウォーターポンププライヤーを使用して給水、給湯管の先についているナットを左回りに緩めて外します。
止水栓に直接つながっている逆止弁も外します。
写真左の排水管のナット部分も左に回し緩めます。
このタイプは手で回せば外せました。
排水管は床下に差し込まれているだけのことが多いようで、引っ張り抜いてください。
排水管を取り除く時や給水、給湯管を外す時は、水が落ちてくるので必ず下にバケツを置きましょう。
棚は四隅のネジ4個で壁に打ち付けられています。
ネジにフタが付いている場合がありますがマイナスドライバーで簡単に外れます。
ネジは先ず下2つを外してから上の2つを外して下さい。上から外すと倒れてくる可能性があります。
かなり硬く長いネジなので電動ドライバーを使用して緩めるほうがいいですよ。
上部のネジは電灯ケースを外せば蛍光灯の両サイドにあります。
ネジをすべて外し手前に少し倒したら裏にあるコンセントを抜きましょう。
コンセントが抜け、持ち上げれば簡単に外れます。
裏に配線がありますが、コンセントとしてつながっていることがほとんどです。壁の中からコンセント接続部が出てくるので抜くだけでOK
バールを使って外します。
写真のように側面のボウル部とキャビネットの間にバールの先端を差し込みます。
テコの原理でバールを持ち上げると接着剤?でつながっている個所がビリビリと外れていきます。
一部が外れるとあとはボウル部を持ち上げ全体をキャビネットから切り離します。
少々力が必要ですが、意外と簡単に外れた感じです
キャビネットの側面と前面、下面はダボ継ぎとボンドで接続されているので簡単に解体出来ます。
問題は後面です。
後面の板は止水栓が通されており、通常止水栓を外さないと板が抜けないようになっています。
ただ、外した止水栓を取り付けるのも面倒なので今回は止水栓をそのままにして、後面の板を破壊することにしました。
薄いべニア板で経年劣化もあり、手で簡単に割ったり引き裂くことが出来ます。
これで洗面化粧台の撤去が完了です。
化粧台撤去における注意点まとめ
- 作業開始前には水漏れ防止の為、必ず止水栓か元栓を締める
- ネジはきつく締め付けられていることが多いのでネジ山を潰さないようにしっかり押さえつけて緩める
- 鏡が付いている棚を外す時は、倒れてこないように上部のネジから外す
- 棚を外すと同時に裏につながれているコンセントを外す
- 給水、給湯、排水管を取り外すときはバケツを用意する
- キャビネットの後面は壁に打ち付けられているのでネジを外す
- 止水栓を傷つけないようにキャビネット後面のべニアを取り除く
ハードルが高いように感じますが、構造を理解すれば意外と簡単に撤去が出来ました。
撤去した洗面化粧台は市の廃棄処理場へ持ち込みます。
自分で古い洗面化粧台の撤去をお考えの方は、参考にしていただければ幸いです。